「緑の中の、木の家」

present＋川野辺建築

 

敷地は緑に固まれた、古くからある家々の中に畑が残る静かな地域。「重視したのは周辺環境に溶け込み、静かに佇む家。外壁は板張りとし、元来あるその地域の風景と調和するようにしています。平屋造りの水平を強調したデザインは、年月を経て更に美しくなる素材と共に、今後も風景に馴染み続けます。」

 

将来、自由な使い方ができるように、過剰な計画を控え、必要なものだけを配置した。いずれ、隣接する母屋も含めて住み継ぐことを目指した家だ。「外壁、ウッドデッキ、内部の床は施主に塗装を手伝って頂きました。”家に手をかける”という機会が減少した今、とても貴重な体験だったと思います。」手入れしやすい工業製品ではなく、あえて無垢材を選ぴ、自ら手入れをして家を知り、愛着を持って暮らせる家。本来の家づくりの大切さを感じられる家となった。